高齢者施設機関紙「松伯園だより」巻頭言より

令和2年年頭のごあいさつ2020/01/19 12:00 (日)

理事長 増岡孝紀

令和2年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。また、平素から松伯園へお寄せいただいている皆様のご支援ご協力に対し、改めて深く感謝を申し上げます.

地球温暖化を背景とした「世界的な気象異変」や「災害多発時代」が巷間かまびすしく叫ばれる中、今年も季節は大寒へと差しかかりますが、この冬はまさに異常というべき暖冬で、雨ばかりで未だ一度も積雪を経験していないばかりか、門前のバケツの溜め水に薄氷が張るのも数度しか見ていません。先日の法人内での「とんど祭」も雨模様。雨傘をさしての「とんど」は生まれて初めての経験でした。私の少年時代の正月の記憶といえば、「根雪」で一面真っ白な風景であり、「とんど祭」も竹の熾火の温もりが待ち遠しくてたまらない決まって厳寒の夜の雪中行事でした。

そうした昨今ですが、備北福祉会では、異常降雨による浸水被害等を想定した「防災避難計画」の策定や災害に伴って発生することが予測される「停電事故」に備えた自家発電設備の設置など、「災害対策」を重点的に取り組んでいます。かなりの法人負担も必要とする事業ですが、利用者様の安全な生活環境を守るためには必要不可欠な対策と考えています。

さて一方、社会福祉法人を巡っては、社会福祉事業の主たる担い手として地域社会への貢献活動などその本来在るべき姿への回帰が強く求められる中での改正社会福祉法の施行を経て、今、そうした社会福祉法人に求められる活動が具体的にどのように実践されているかが問われる段階へとステージが移行してきました。備北福祉会では、これに合わせ、新しい基本理念「和のこころを大切に。共に生き、共に学び、共に成長する。」を策定し、様々な境遇の人たちが、相互理解のための絶え間ない努力により、それぞれの人間性を高め合いながら成長していける地域社会の実現を目指して法人活動に取り組んで参りました。遅々とした歩みですが、一歩一歩階段を昇るごとく新しい時代の福祉のあり方を求めていきたいと考えています。

今後も、新しい法律の趣旨に沿うべく、常に基本理念に立ち返り日常の一挙手一投足に「和のこころ」をもって臨むとともに、地域にしっかり根を下ろした君田になくてはならない松伯園、備北福祉会と言われるよう職員一同真摯に取り組んでいく所存ですので、変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、皆様にとって、今年一年が、穏やかで豊かな年となりますよう祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。

(令和2年1月)

平成31年年頭のごあいさつ2019/01/09 12:00 (水)

理事長 増岡孝紀

平成31年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

備北福祉会最初の開設事業である特別養護老人ホーム松伯園も、今年創立以来30周年という節目の新春を迎えることができました。これもひとえに、平素から当園へお寄せいただいております皆様方のご支援ご協力の賜であり、誠に有り難く、改めて深く感謝を申し上げる次第です。

平成30年の「今年の漢字」が「災」であったように、昨年は本当に大きな災害に襲われた年でした。特に、6月から9月にかけては、大阪北部地震、西日本豪雨、台風21号、北海道胆振地震と大規模災害が続発しました。人間の力では如何ともし難い自然災害の連続であっただけに、北海道の地震のときは、さすがに「日本沈没」が現実味をもって感じられ、本当に心が折れそうになったのは私だけでしょうか。今年こそは災害のない平穏な年であって欲しい。新年を向かえ、何よりも先ずそのことを祈らずにはおれません。

さて、社会福祉法人を巡っては、一昨年の改正社会福祉法の施行以降、「公益性」「非営利性」への回帰が強く求められ、制度に基づくサービスの質の向上とともに制度の狭間にある様々なニーズに対する具体的な実践が問われる段階へとステージが移行して参りました。

備北福祉会では、「和のこころを大切に。共に生き、共に学び、共に成長する。」の基本理念のもと、法人に集う全ての人たちが、各々の立場や境遇を超えてその人間性を高めあう社会の実現を目指して活動して参りました。

今後も、常に基本理念に立ち返り、利用者様の人権を常に尊重し、福祉サービスの質の向上を図るとともに、地域の福祉ニーズにしっかり対応し、地域になくてはならない松伯園、備北福祉会と言われるよう職員一同真摯に取り組んで参る所存ですので、変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、皆様にとって、今年一年が、穏やかで豊かな年となりますよう祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。

(平成31年1月)

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